ボートレース尼崎のG2「第5回全国ボートレース甲子園」の優勝戦は9日、第12Rで争われ、4号艇の高知県代表・片岡雅裕(37)=香川支部・101期=がまくり差しで優勝。大会初制覇&G2初制覇でV賞金470万円と、来年3月に戸田で開催されるSGボートレースクラシックの出場権を得た。2着は関浩哉、3着には中村晃朋が入った。
最後は強い者が勝つ。このタイトルは第1回から今垣光太郎、峰竜太、毒島誠、深谷知博と優勝者はすべてSGレーサー。今回も昨年の浜名湖・メモリアルを優勝した片岡が豪快な一撃を決め、新たに甲子園大会覇者の勲章を手に入れた。「これで(SG、G1、G2、G3すべて優勝)サイクルヒットですか。すごくうれしいです」
一発勝負の怖さとおもしろさが出た。1号艇でインに構えるのはG1を2Vの実力者である関。さらに池田、中島、桐生らビッグネームが相手だったが、片岡は4カドからコンマ06のトップスタート。伸び返してきた関を冷静に差し、猛追を振り切って快勝した。「スタートを行って、どこか差させればなと。勝つには、あれしかないと思ってました」
今節初日に通算1000勝を達成。昨年7月のオーシャンカップでも優出(6着)した得意水面で大仕事を成し遂げた。「これでいいイメージができましたよ」。
選手になる前は自衛官。青春時代は白球を追いかけた。「甲子園という名前がついているんで、それもうれしい。楽天の田中将大投手が好きです」と感慨深げ。会心のレースで全国制覇を成し遂げた“ボートレース界のマー君”は、高知県に初めて深紅の大優勝旗を届けた。次節の児島・オーシャンカップでも得意の剛速球で大暴れしそうだ。
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